就活を終えて考えること

 

 どうも、お久しぶりです。

新卒一括採用の市場において、経団連の定める選考解禁日である6月1日を過ぎ世間一般には企業の採用活動が本格化している中で、5月にいただいた本命の内々定を承諾し就職活動を終えた今日この頃。

 

ただ収束させてしまうのももったいないので、就職活動を通じて感じたことや思ったことを言葉にできるうちに言葉にしておきたいと考え、筆を執り(キーボードを叩き)たいと思います。

 

 

1.はじめに

これを書いている筆者の就活生としての属性をはっきりさせておきましょう。

「文系」「非体育会系」「留学経験なし」

いわゆる就活強者と呼ばれる要素はほぼありません。

 

そんな私が様々な会社や業界を見て実際に選考を受け、その中で感じたことや考えたことを以下に綴っていきます。

 

2.売り手市場という幻想

少子高齢化による労働人口の減少等を背景に、我々20年卒の大卒有効求人倍率は1.83倍リクルートワークス研究所:第36回 ワークス大卒求人倍率調査より)で、メディアでは学生の「り手市場」という報道が繰り返し行われていました。

しかし、あくまでそれは全業界・全事業規模での話であり、学生がこぞって志望する大企業における有効求人倍率は0.42倍(同調査)

これのどこが売り手市場か。

それだけではなく、大企業に分類される企業でも特に就活生が殺到する“みんなが名前を知っている会社”はごく一部であり、そのような企業の選考における倍率はもっとひどいものだっただろう。

大企業におけるシューカツ戦線は以前にも増して「い手市場」だ。

それは、実際に大企業の選考の中でひしひしと感じたことだ。一方で、青田買いや目を付けた学生に対する囲い込みの激化は筆者も実体験として経験した。

学生の母数が減り優秀な学生の争奪戦一層激しくなり、学生の確保に苦慮しているという人事担当者の方の”ぼやき“も聞いた。

私たちの後輩は、就活ルールの撤廃やオリンピック景気の反動などによる採用枠の減少によって、いくつもの企業からラブコールを送られる学生と就職活動に苦しむ学生の格差がさらに厳しいものになるのではないかとさえ思う。

手不足だからり手市場」なんて短絡的な報道をするメディアに騙されてはいけない。

 

3.筆者の”活”

ーーーそもそも私はもともと公務員志望でした。

今考えればその動機は脳死もいいところで、”安定してそう”とか”楽そう”とかそういったしょーもない理由だったと記憶しています。我ながらなんて浅はかで短絡的な思考回路だったんでしょうか。

そんな私が民間就職をしようと思ったきっかけは、大学で所属していた団体の年次総会でした。そこで公務員や民間企業、法曹の道に進んだOB・OGと話す中で、わざわざ貴重な「新卒カード」を捨ててまで新卒で公務員になる必要性はないのではないかと感じたことがおおきなきっかけでした。

今思えば、このとき方針転換ができててよかったとさえ思います。

少なくない時間や労力、そしてお金(主に交通費)も使いましたが、就活を通じて得られたものは少なくないのではと、今では思える。

ちなみにスケジュールは以下のようになりました。

  • 8~10月:夏インターン参加、情報収集開始
  • 11月~2月:情報収集、自己分析、某メーカーの早期選考
  • 3月:エントリー解禁。20社程度にESを提出
  • 4月~5月:面接・GD祭り
  • 5月:本命から内々定
  • 6月:内定者懇親会 ( ˘ω˘ )解禁日とは…

 来年から”就活ルール”が無くなるそうですが、いわゆる経団連所属企業を中心に受けていた私個人として、ご覧の通り実際そんなものは関係なかったので、何を今更とさえ思わざるを得ません。

 

4.就活をして得たもの

確かにしんどい時もありました。

新幹線で泣いてるリクルートスーツ姿の学生を見たりもしました。

でも苦しいだけじゃなくて、得られたものもあったのではと。

具体的には、

分とは何者なのかを棚卸しできたこと

々な会社で働く社会人と直接会って話ができたこと

生同士の出会いや繋がり(おまけとして)

 このつだったと考えます。

 

まず①について

就活をするにあたって一番時間をかけたのが、所謂「自己分析」でした。

簡単に言ってしまえば、自分がこれまでどのような経験をして、どのような価値観や思考特性、能力を持っているのかを整理することだと私は考えています。

たまに”私は何ものなのか”という哲学に至る人もいますが、それは哲学探究の領域でお願います。

 

私も含め多くの学生が、就活をするまでこのような自己分析を”本気”ですることは少ないはず。少なくとも私はそうでした。

そのような意味で、”自分は何をしたいのか” ”自分には何ができるのか” ”自分は何をしたいのか”を整理するとても良いきっかけになったと考えています。

 

次に②について

これはとても大きいものではないでしょうか。

【就活生】という看板を持っていれば、気軽にOBOGに会ってもらえますし、業界を問わず、様々な企業で働く社会人の方々とお話しする機会に恵まれています。

その会社ではどのような志を持った人が働いているのか、仕事の魅力や良く思っていないところまで、ありとあらゆる生の情報に触れることができます。

普段自分が使っている製品・サービスを作ったり企画したりしている方々とお会いできるのは個人的にとてもワクワクしましたし、同時に興味深いものでした。

 

続けて③について

就活はいろんな学生(ライバル)と会うことになります。

正直、「何言っとんねんこいつ」と思う人もいる一方で、「やっべ、こいつ…めっちゃ出来る奴や」と同じ学生ながら尊敬してしまうような人まで、いろんな人がいます。

そんなライバルたちから刺激を受けることは、個人的にモチベーションに繋がっていました。

仲良くなって連絡先を交換することも。

 

確かにお祈りメールを頂戴したりするとぐえーと私のような豆腐メンタルの人間はつらいところがありました。けれども、そういったマイナス面がある一方で、プラスの面もあったということ、就活を終えた私自身がこんな感情や思考を抱いたことを備忘録として残しておきたいと思います。

 

 5.おまけ

就活でよく言われる都市伝説について

Q.「インターンシップは選考に関係するのか」

A.割とする。

これはいくつかインターンに参加してその会社の選考を受けた人間としては大いに関係があると言えます。

選考フローの免除を受けたり、早期選考に呼んでもらえたりします。

なので行っとくとおトクです。別に行かなくてもあなたが優秀なら内定をもらえると思います。僕も今のオォン社のインターンには参加してませんでした。

ただし、先着順、選考がない、1dayなどの要素を持つインターンシップはただの会社説明会に毛が生えた程度です。選考には関係ないうえ、時間の無駄です。滅びろ

 

Q.学歴フィルターはあるのか。

A.これは半分正解だと考えています。

なぜなら、実績のない新卒の学生をスクリーニングするのに一番楽な方法だからです。みんなが名前知ってる会社に事務系総合職で入りたいなら、マーチや関関同立は最低ラインかなというのが就職活動を通しての感想です。

かといって学歴が全てではないので、それは面接を繰り返す中で厳選されていくわけです。学歴があるから大丈夫というわけでもありません。あると入り口が広がる。そんなイメージです。

実際にCMも放映している知名度の高い会社では、インターンシップ参加者は早慶上智旧帝大、地方難関国公立(旧官立大等)しかいませんでした。

個人的な考えですが、新卒一括採用が続く限りはあると思います。現に私が受けた会社は、大学別に採用枠が“あらかじめ決まって“いました。

 

 

 

 

殴り書きに近い拙文ですが、お読みいただきありがとうございました。